【6月4日 AFP】国際宇宙ステーション(ISS)で活動していた宇宙飛行士の金井宣茂(Norishige Kanai)さんら3人が日本時間3日午後9時39分、168日間の宇宙滞在を終えて無事帰還した。

 金井さんのほか、ロシアのアントン・シュカプレロフ(Anton Shkaplerov)宇宙飛行士、米国のスコット・ティングル(Scott Tingle)宇宙飛行士を乗せたロシアの宇宙船「ソユーズ(Soyuz)」が、カザフスタンの草原に着陸した。

 シュカプレロフさんはサッカーの公式戦で使用されるサッカーボールを持ち帰った。このボールは今月モスクワで開催されるサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)の開幕戦で使用される可能性がある。

 ソユーズから切り離されたカプセル部分から最初に引き上げられたのはシュカプレロフさん。ブドウを食べている様子が写真に収められた。直後のインタビューでは「私たちは少し疲れているが、成し遂げたことに満足し、地球に戻ってこられたことをうれしく思っている。天気が良くて良かった」と語った。

 その後、ティングルさんと金井さんが歓声と共にカプセルから引き上げられた。

 シュカプレロフさんはモスクワに戻る予定。ティングルさんと金井さんはカザフスタン中部のカラガンダ(Karaganda)で医療検査を受けてミッションを完了させてから、米テキサス州ヒューストン(Houston)に向かうことになっている。(c)AFP/Dana Rysmukhamedova