【6月4日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)は3日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は4-6、7-6 (7-4)、2-6、6-3、6-3でカレン・カチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)との接戦を制し、自身初となる四大大会(グランドスラム)の準々決勝へ駒を進めた。ズベレフは試合後、ここが到達点ではないと話し、さらなる躍進に意欲を見せている。

 21歳のズベレフは、このところの活躍で世界ランクも3位まで上昇し、通算11回目の全仏制覇を目指すラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)にとって最大の強敵になるとみられている。

 しかし、ここまでクレー2勝を含むマスターズ大会3勝を挙げながら、グランドスラムでは8強入りが遠く、2017年の全仏は直前のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2017)で優勝を飾りながらまさかの1回戦敗退で期待に応えられず。その後の全米オープン(US Open Tennis Championships 2017)と全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2018)でも早期敗退を喫していた。

 それでもこの日、3試合連続でセットカウント1-2の苦境に追い込まれながら、カチャノフとの5セットマッチを制して壁を破ったズベレフは「2日後にはここで準々決勝を戦えるということをうれしく思う。もっと勝ちたいし、ここで終わりだとは思いたくない。体力的にはもちろんキツい。3試合連続の5セットマッチだからね。だけどなんとかするよ。全力を尽くす」とコメントした。

 ズベレフは次戦、錦織圭(Kei Nishikori)に勝利した第7シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)と対戦する。(c)AFP/Jed Court