【6月4日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領が、北朝鮮を訪問して金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と会談する意向を明らかにした。北朝鮮の国営メディアが3日、報じた。これが実現すれば、金委員長が自国内で初めて開催する首脳会談となる。

 北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は、アサド大統領が先月30日に文正男(Mun Jong Nam)大使と面会した際、「私は北朝鮮を訪問し…金正恩氏に会うつもりだ」と述べたと伝えた。

 金氏は2011年に最高指導者となって以来、他国の元首を自国内に迎えて会談したことはない。 

 北朝鮮とシリアは何十年も良好な関係を維持。さらに、今も続くシリア内戦中を含めここ数年は、軍事関係を構築しているとされる。

 過去には国連(UN)と韓国が、北朝鮮とシリア間の化学兵器取引の疑いを指摘。また2007年にイスラエルが爆撃したシリア原子力発電所について、建設を支援したのは北朝鮮だったという情報も広く報じられている。(c)AFP