【6月4日 AFP】17-18NBAファイナル(7回戦制)は3日、米カリフォルニア(California)州オークランド(Oakland)で第2戦が行われ、ゴールデンステイト・ウォリーズ(Golden State Warriors)はステフェン・カリー(Stephen Curry)がファイナル新記録となる9本の3ポイントシュートを沈めるなど33得点の活躍をみせ、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に122-103で快勝。最近4シーズンで3度目となるNBA王者に向けて折り返し地点を越えた。

 ゲーム開始から相手に一度もリードを奪われなかったウォリアーズは、敵地クリーブランドへ場所を移して行われる第3、第4戦を前に、ホームで連勝を飾った。6日と8日のロードゲームに向けて、カリーは「クリーブランドでも同じように集中して戦わないといけない」と話した。

 カリーはこの試合でボストン・セルティックス(Boston Celtics)時代のレイ・アレン(Ray Allen)が2010年のファイナルで樹立した3ポイント記録を1本上回る1試合で9本のスリーを成功させた。カリーは「3ポイントのランキングでトップに立てるのは本当に格別だ」とコメントしている。

 カリーはカウントワンスローをもらって4点プレーを成立させたコーナーからのシュートや、左45度から残り3分30秒で決めた新記録達成の3点シュートなど、第4クオーターだけで16ポイントを稼いだ。フィールドゴール(FG)成功率は26本中11本だったが、ラインの外からは17本中9本のシュートを沈め、ほかに7リバウンド8アシストも記録した。

 ウォリアーズでは、ケビン・デュラント(Kevin Durant)が26得点、クレイ・トンプソン(Klay Thompson)が20点、ジャベール・マクギー(JaVale McGee)が12得点を記録し、攻撃力を発揮した。

 キャバリアーズでは大黒柱のレブロン・ジェームズ(LeBron James)が29得点13アシスト9リバウンドと奮闘し、ケビン・ラブ(Kevin Love)も22得点10リバウンドを稼いだが、後半は5ポイント差以内に詰め寄ることもできなかった。延長戦で力尽き、ジェームズがキャリア最悪と評した第1戦から一転、この日のキャブスはウォリアーズを追い詰めるところまで行かず、思い通りのプレーをさせてもらえなかった。

 第1戦のタイムアップ直前に、決勝点になった可能性もあったシュートを打たないという凡ミスを犯したキャブスのJR・スミス(J.R. Smith)は、会場のウォリアーズファンからスタンディングオベーションでちゃかされ、フリースローでは「MVP」のチャントを浴びた。スミスは結局、FG9本中2本成功のわずか5ポイントで試合を終えている。

 ウォリアーズとキャブスがファイナルで顔を合わせるのはこれで4年連続で、2015年と2017年はウォリアーズが戴冠を果たしたが、2016年は1勝3敗の窮地からキャブスがファイナル史に残る逆転優勝を飾った。(c)AFP/Jim SLATER