【6月3日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)は2日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、6-2、6-2で第27シードのリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)に完勝し、4回戦進出を決めた。

 コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)で一方的な展開を強いられ、幼い頃からの友人でもあるナダルに16連敗を喫することになったガスケは試合後、一度リードを許すと追い上げるのは「不可能」だと述べ、全仏オープンで通算10度の優勝を誇る王者のテニスは「怪物的」だと称賛している。

 ナダル戦では2008年から26セット連続で落としているガスケは、「彼のボールの質は見ての通りで、ものすごい強打をしてくるし、球が深い。特にバックハンドでプレーする時の激しさは怪物的だ」「彼には強みがたくさんある。普通のボールがものすごく力強いし、一度先行されたら(勝つのは)不可能になる」と語った。

 また、ジュニア時代には互いに次世代を担う期待の星と注目されながら、ここまでナダルが四大大会(グランドスラム)16勝を挙げているのに対し、自身はメジャー大会で一度も決勝に進出できていないガスケは「もちろん負けるのは残念。常により良い結果を手にしたいと思うものだから。でも、特にいら立ちはない」と付け加えた。

 この勝利でローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)での連続獲得セットを34に伸ばし、1979年から1981年にかけてビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏が打ち立てた記録にあと7と迫ったナダルは次戦、同日の試合でラッキールーザーのユルゲン・ゾップ(Jurgen Zopp、エストニア)を6-2、6-1、6-4で下した世界ランク70位のマクシミリアン・マーテラー(Maximilian Marterer、ドイツ)と対戦する。

 2回戦では第24シードの新鋭デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)を破って勝ち上がってきているマーテラーについて、ナダルは「彼は良いポテンシャルを持っている。すごいトップスピンがかかったボールを打ってくるし、パワーもある。危険な相手だ」「この前もシャポバロフを相手に非常に高いレベルでプレーをしていた」と警戒している。(c)AFP/Jed Court