【6月3日 AFP】中国人民解放軍軍事科学院の何雷(He Lei)副院長(中将)は2日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ、Shangri-La Dialogue)で、中国による南シナ海(South China Sea)の軍事拠点化は「国防のため」だと述べ、他国からの「無責任」な批判に反論した。

 同会議では何氏の発言の数時間前、ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官が、中国による南シナ海の軍事拠点整備や兵器の配備は、近隣諸国への威嚇を目的としていると批判していた。

 何氏は、「他国からの無責任な発言は受け入れられない」と強く反論。さらに、中国の行動は「国防」のため、「他国による侵略を防ぐ目的で行われている」と述べ、「自国の領土であれば軍を派遣することも兵器を配備することも可能だ」と指摘した。(c)AFP