【6月3日 AFP】ペルーの首都リマで先月、刑務所間のサッカーの大会「インタープリズンW杯(Inter-prison World Cup)」の決勝戦が行われ、受刑者からなる「ペルー代表」チームが「ロシア代表」チームに勝利した。

 実際のペルー代表が36年ぶりに出場する本当のW杯は今月ロシアで開幕するが、ペルー国内ではいち早く、受刑者チーム同士の熱戦が繰り広げられた。

 大会ではすべての試合で各「代表チーム」の国歌が流れ、審判は3人のプロが務めた。

 1か月にわたる大会期間中、受刑者たちは試合の際には、厳重警備の中、国内各地にバスで移送され、刑務所の屋外運動場などで試合をした。

 しかし決勝戦はリマにある収容人数6万人のスタジアムで行われた。だが、安全上の理由からスタンドはほぼ空席だった。選手1人につき2~3人の家族の入場が許可されたが、防弾ベストを着た武装警官200人よりははるかに少ない人数だった。

 決勝戦はルリガンチョ(Lurigancho)刑務所の受刑者からなる「ペルー代表」チームと、北部チンボテ(Chimbote)刑務所の受刑者からなる「ロシア代表」チームによって争われ、時間内に決着がつかず、PK戦で「ペルー代表」が勝利した。

 優勝チームにはカップ、選手たちには金メダルとスポーツウエアが贈られたという。(c)AFP/Carlos MANDUJANO