【6月2日 AFP】サッカードイツ代表のヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は1日、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏の後任としてスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)の新指揮官に就任する可能性を否定した。

 現在、W杯ロシア大会(2018 World Cup)に向けてイタリア北部のエッパン(Eppan)でキャンプを行っているレーブ監督は、レアル・マドリードに接触されているというスペインのスポーツ紙マルカ(Marca)の報道について「もちろん、私はその可能性を完全に排除することができる」と答えた。

「レアル・マドリードはジダンの後任として、きっと素晴らしい監督を見つけるだろう。彼の辞任には少し驚いたが、チームの状態がピークに達したかどうかを見極める最高の目を持っていた。もし彼が辞任するのは今が最適だと感じたのなら、われわれは尊重しなければならない」

 58歳のレーブ監督は、ドイツサッカー連盟(DFB)と2022年W杯カタール大会(2022 World Cup)までの契約延長にサインしたばかりであり、現在は「2018年のロシア大会で世界王者のタイトルを防衛することにしっかりと集中している」と話している。

 レーブ監督が最後にクラブチームを率いたのは2004年で、当時はオーストリア・ブンデスリーガのFKオーストリア・ウィーン(FK Austria Wien)を率いていた。そしてドイツ代表の指導に携わってからは、出場した全ての主要国際大会でチームを準決勝以上に導いている。

 2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でトロフィーを高らかに掲げたレーブ監督は、昨年行われたコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2017)を代表経験が少ないメンバーで制したことで、ドイツにおけるスター監督としての地位をさらに高めている。

 ドイツはW杯開幕前の最後の強化試合として2日にオーストリア・クラーゲンフルト(Klagenfurt)で同国と、8日にサウジアラビアとそれぞれ対戦予定。本大会では17日にモスクワでメキシコと初戦を戦い、韓国、スウェーデンとも顔を合わせる。(c)AFP