【6月2日 AFP】今月8、9日に先進7か国(G7)首脳会議(サミット)が開かれるカナダ・ケベック(Quebec)州シャルルボワ(Charlevoix)で、サミットが終わるまでは畑に堆肥をまかないよう当局が農家に呼び掛けている。

 同地を訪れる英国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、米国の首脳に不快な臭いを嗅がせることなく、G7のゲストたちに好印象を与えて観光振興につなげるのが狙いだ。

 今年の冬は例年より長かったため、現地の農家は先週になってようやく畑に入って種まきの準備にかかることができた。しかし当局は農家に対し、6月1日から9日までは堆肥をまかないように呼び掛けた。

 ケベック州議会では5月31日、野党議員が「農作業を止めると、作物を危険にさらすことになる」と訴えた。

 これに対しケベック州のローラン・レッサール(Laurent Lessard)農相はG7サミットについて「ケベックの産品をアピールするまたとない機会だ」と述べ、各国首脳やサミットを報じるために世界中から集まった報道陣にケベック州をアピールするチャンスだと反論した。(c)AFP