【6月2日 AFP】ウクライナ当局は1日、ロシア人ジャーナリスト、アルカディ・バブチェンコ(Arkady Babchenko)氏の殺害偽装を伴うおとり捜査で、今後襲撃され得る47人のリストが見つかったと明らかにした。

 この捜査では、高官らがバブチェンコ氏が死亡したとの虚偽情報を公言して議論が起こっているが、ユーリー・ルツェンコ(Yuriy Lutsenko)検事総長はフェイスブック(Facebook)上で、おとり捜査は治安機関が「テロリストの次の犠牲者となり得る」47人のリストを発見するため役立ったと説明。その大半が、ウクライナ人または同国に逃れてきたロシア人のジャーナリストだとした。

 さらにルツェンコ氏は、すでに全員に危険を通知しており、安全策が取られているところだとした。

 ウクライナ当局は先に、ロシアの秘密機関はバブチェンコ氏以外にも約30人の殺害をもくろんでいたと明らかにしていた。ルツェンコ氏を含むウクライナの法執行機関トップらは1日、同氏の投稿に先立ち、日本や欧米諸国の外交団と会談。バブチェンコ氏に対する契約殺人を偽装した判断について詳細を説明した。(c)AFP