【6月1日 AFP】(更新)スペイン議会は1日、マリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相に対する不信任案を可決した。これにより野党・社会労働党(PSOE)の党首ペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)氏の首相就任への道が開かれた。

 ラホイ氏が党首を務める与党・国民党(PP)の汚職問題が引き金となった不信任案は賛成180票で可決。1977年の民主化以降、不信任案可決によって退任に追い込まれた首相はラホイ氏が初めて。

 ラホイ首相はこれに先立ち、自身に対する信任投票を待たずに敗北を認め、国に尽くせたのは「光栄」だったと述べ「不信任動議は可決される見通しだ、これはつまりペドロ・サンチェス氏が新首相になることを意味する」と話していた。

 サンチェス氏は今回の信任投票を要求していたラホイ氏の政敵であり、次期首相就任を目指す構えを見せている。(c)AFP