【6月1日 AFP】米朝首脳会談の開催を目指してさまざまな外交活動が目まぐるしく展開される中、韓国と北朝鮮は1日、軍事境界線にある板門店(Panmunjom)で南北閣僚級会談を開いた。

 閣僚級会談は当初、5月中に行われる予定だったが、米韓合同空軍演習「マックス・サンダー(Max Thunder)」に反発した北朝鮮側が突然、無期延期を通告。しかし、演習終了翌日の5月26日には、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領が、4月の歴史的な南北首脳初会談に続く2回目の電撃会談を板門店で果たした。

 韓国の趙明均(チョ・ミョンギュン、Cho Myoung-Gyon)統一相は、板門店へ向かう前、「両首脳による合意を適切かつ円滑に実行する方法を協議する」と報道陣に語った。また、韓国代表団は「米朝首脳会談のために前向きな雰囲気の醸成」にも努めると述べた。

 閣僚級会談の議題には、南北間を結ぶ鉄道や道路、8月にインドネシアで行われる第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)での合同チーム結成なども含まれているとみられる。(c)AFP