【6月1日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)は31日、女子シングルス2回戦が行われ、通算2度の大会制覇を誇る大会第28シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)のほか、第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と第3シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)が順当に3回戦へ進出した。

 2012年と2014年に大会を制している元世界ランク1位のシャラポワは、クロアチアのドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic)と互いに合計10回のブレーク合戦を繰り広げると、5回目のマッチポイントをものにして、7-5、6-4で辛勝。次戦の相手は第6シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)に決まった。

 シャラポワはユーロスポーツ・ロシア(Eurosport Russia)に対し、プリスコバについて「彼女は絶好調です。相手はポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2018)で優勝しているので、この試合ではしっかり準備しなければなりませんし、そのつもりです」と話した。両者の対戦は2015年に行われた女子の国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup)決勝のみとなっているが、このときはシャラポワが勝っている。

 3回戦を突破した場合、シャラポワは4回戦で往年のライバルで通算3度の全仏制覇を誇るセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と対戦する可能性がある。セレーナは2回戦で第17シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)に勝利した。

 一方、全仏で準優勝2回のハレプは、米国のテイラー・タウンゼント(Taylor Townsend)に6-3、6-1で快勝し、次戦の相手はアンドレア・ペトコビッチ(Andrea Petkovic、ドイツ)に決まった。ペトコビッチは2014年大会で4強入りを果たし、世界ランキングでもトップテンに入ったことのある実力者だが、最近は故障が続いて現在は同107位まで後退している。

 2016年大会を制したムグルサは、地元フランス勢で世界257位のフィオナ・フェロ(Fiona Ferro)を6-4、6-3で退け、格の違いを見せつけた。ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)の女王でもあるムグルサは、「相手とは初対戦でした。地元出身で、若く、才能ある選手と戦うのは、いつも難しいものです」と話した。(c)AFP/Dave JAMES