【5月30日 AFP】国家ぐるみの薬物違反が指摘され、五輪出場禁止などの処分を受けたロシアで、同国五輪委員会(ROC)のトップに新たにスタニスラフ・ポズドニャコフ(Stanislav Pozdnyakov)氏が就任した。新会長は「具体的な手段を通じて信頼を回復する」と誓った。

 ポズドニャコフ氏は五輪で5個のメダルを獲得している元フェンシング選手で、現会長のアレクサンドル・ジューコフ(Alexander Zhukov)氏の退任にともない、投票で選出された。

 新会長は「ロシアスポーツの信頼を回復できるかは、具体的な手段を取れるかにかかっている。今後すべての大会は、国際オリンピック委員会(IOC)の後見の下で行う。われわれは信頼の回復に最大限注力する。中でも五輪への代表チーム全体での参加は最優先課題だ」と話している。

 国際社会から、国家ぐるみのドーピングを行っていたとみなされているロシアは、2月に行われた平昌冬季五輪でも国としての出場を禁止された。投票に先立っては、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が政府のウェブサイトで、国際スポーツ界における同国の居場所を取り戻すよう関係者に呼びかけていた。

「重要なのは、国際スポーツムーブメントの中にわれわれの居場所を取り戻し、国際団体の取り組みに積極的に参画し、反ドーピングシステムの実効性の改善に向けた活動を継続することだ。まずはスポーツのあらゆるトレーニングレベルで、この負の現象を絶対に、一切許容しない文化を形づくる必要がある」

 ロシア政府は、ソチ冬季五輪の開催年を含む2011年から2015年の間に、同国で組織的なドーピングが行われていたと糾弾する世界反ドーピング機関(WADA)の報告書の内容を一貫して否定している。

 しかし前週には、国際スポーツ団体のトップに宛てたジューコフ氏やパベル・コロブコフ(Pavel Kolobkov)スポーツ相の署名入りの書簡で、ロシアスポーツ界の上層部が「容認できない反ドーピングシステムの不正操作」と「組織的なドーピング計画」があったと認めている。(c)AFP