【5月29日 AFP】スイス・ジュネーブに本部を置く国連(UN)軍縮会議(CD)でシリアが議長国を務めることについて、米軍縮大使は29日、「茶番」だと一蹴し、シリア代表部が会合に加わった際、一時的に退席した。

 ロバート・ウッド(Robert Wood)大使は会議開始直前、AFPに対して「シリアがここに居るのは茶番だ。現政権は化学兵器を使用して自国民に対する無数の罪を犯しており、シリアが本会議の議長国を務めることはただただ容認できない」と述べた。

 65か国が加盟する同会議では、国名の英語表記のアルファベット順に持ち回りで議長国を務めており、28日にシリアが着任。

 翌29日、シリアが議長国となって最初の会合が開かれたが、米国が抗議の口火を切り、他国の外交官もそれに続いた。

 ウッド大使は、シリアの大使が会合を開会した直後に一時的に議場を離れたものの、米国の異議を伝えるため再び姿を見せ、「きょうはこの機関の歴史において、悲しく恥ずべき日だ」と述べた。

 ウッド氏の発言には、英豪を含むその他の国々の大使らも同調した。(c)AFP