【5月29日 AFP】サッカー国際親善試合は28日、各地で行われ、ポルトガルはエースのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を休養で欠くなか、チーム通算1000得点目をアドリエン・シウバ(Adrien Silva)が記録したものの、チュニジアと2-2で引き分けた。

 今年3月に行われたオランダとの親善試合に0-3で敗れた傷を引きずっているポルトガルは、W杯ロシア大会(2018 World Cup)開幕が迫るなか、ファンがチームの奮起を願っていたものの、欧州選手権(UEFA Euro 2016)王者としての期待を大きく裏切ってしまった。

 地元ブラガ(Brafa)で行われた一戦では、ポルトガルの大黒柱ロナウドの得点が期待されていた。しかし、ロナウドはレアル・マドリード(Real Madrid)が3-1でリバプール(Liverpool FC)に勝利した26日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝に出場していたため、今回は休養のためメンバーには入っていなかった。

 ポルトガル代表のフェルナンド・サントス(Fernando Santos)監督は、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)で出場機会が限られていたにもかかわらず、22歳のシウバを起用すると、同選手は前半22分にリカルド・ペレイラ(Ricardo Pereira)のピンポイントクロスに合わせ、チームに先制点をもたらすと同時にポルトガル代表のチーム通算1000得点目を記録した。

 さらにポルトガルは前半34分、インテル(Inter Milan)から期限付きで移籍したイングランド・プレミアリーグのウェストハム(West Ham)で厳しいシーズンを送っていたジョアン・マリオ(Joao Mario)が追加点を挙げた。

 対するチュニジアは、力任せで攻めながらも技術と攻撃力で致命的に劣っていたが、前半39分にポルトガルのラファエル・ゲレイロ(Raphael Guerreiro)のミスを突き、国内リーグのエスペランス(Esperance)でプレーするアニス・バドリ(Anice Badri)が1点を返すと、後半19分にはファハルディン・ベン・ユースフ(Fakhreddine Ben Youssef)がゴールを決め、同点に追いついた。

 ポルトガルはロナウドが不在のまま、来月2日にはベルギー・ブリュッセル(Brussels)でベルギーと、同7日にはポルトガル・リスボン(Lisbon)でアルジェリアとの親善試合を控えている。(c)AFP