【5月28日 CNS】中国で人気の出前アプリを運営する美団(Meituan)と餓了麼(Ele.me)に対し、中国・海南省(Hainan)三亜市(Sanya)は自社のプラットフォーム上でサービスを提供する飲食店に対し、厳格な情報審査を行わなかったことが違法行為にあたるとし、行政処分を行う見通し。

 インターネット上では近頃、アプリ上の一部の飲食店の実体店舗の住所がねつ造されたものがあり、出前プラットフォーム側のチェックと管理が甘く、消費者の食の安全が保証されていないと指摘する意見が話題になっていた。同市委員会広報部によると、こうした声を受けて市が調査を行っていた。

 調査の結果、インターネット上で指摘されていた店舗は「食品経営許可証」を取得もしくはかつて取得していたが、1店舗以外は営業を停止しており、別の1店舗は17年9月に美団に対し、アプリ上から削除するよう申請していたという。

 同市の食品薬品監督管理局と工商局は美団と餓了麼に対し調査を行い、すでに実体店舗が営業停止している飲食店に関し、すぐに削除するよう要求した。(c)CNS/JCM/AFPBB News