【5月28日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)は27日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第5シードのエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)は5-7、3-6でカテリナ・コズロワ(Kateryna Kozlova、ウクライナ)に不覚を取り、連覇がかかった同大会で初戦敗退を喫した史上2人目(オープン化以降)の女子選手となった。

 コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)で無名のコズロワと対戦したオスタペンコは、試合を通して13本のダブルフォールトに加え、48本のアンフォーストエラーを犯すなど凡ミスを量産し、まさかの初戦敗退。ちょうど1年前にタイトルを獲得した時に輝きを放った攻撃的なテニスとは正反対の出来となってしまった。

 現在20歳のオスタペンコは試合後、「きょうは散々な一日になってしまったと思う。全体的に言って、自分の持っている力の20パーセントくらいしか発揮できなかった。アンフォーストエラーも50本くらい出してしまったし、ダブルフォールトも本当に多かった。きょうはサーブが打てなかった」と悔やしさをあらわにした。「いろいろなことが合わさって、本当にひどい結果につながってしまった」

 一方、3月に行われたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)で膝を負傷し、ここ2か月は手術を必要とする可能性も抱えていたコズロワにとっては、キャリア最大の勝利となった。前週にドイツ・ニュルンベルク(Nuremberg)で開催された大会で復帰したばかりの世界66位の伏兵は次戦、元女王のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)とカテリーナ・シニアコバ(Katerina Siniakova、チェコ)の勝者と対戦する。

 また、四大大会(グランドスラム)通算7勝を誇る第9シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)は4-6、5-7で世界ランク91位の王薔(Qiang Wang、ワン・チャン、中国)にストレート負けを喫した。

 この結果、前回大会で勝利していた王にリベンジを許した37歳のヴィーナスは、21年に及ぶキャリアでは初となるグランドスラム2大会連続の初戦敗退となった。ヴィーナスは試合後、言葉少なに「誰もこんなこと想像しない」とコメントしている。

 2015、2017年大会でベスト8に入っている第4シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)は7-5、6-3でアイラ・トムリャノビッチ(Ajla Tomljanovic、オーストラリア)を退け、2回戦へ駒を進めた。

 第1セット1-5から逆転勝ちを収めたスビトリーナは次戦、ヴィクトリア・クズモワ(Viktoria Kuzmova、スロバキア)と対戦する。クズモワは同日、2010年大会女王で予選勝者のフランチェスカ・スキアボーネ(Francesca Schiavone、イタリア)に7-6(7-2)、7-6(7-2)で勝利している。(c)AFP/Jed Court