【6月4日 AFP】サッカースペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)で活躍したアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が、Jリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸(Vissel Kobe)へ移籍したことについて、かつて清水エスパルス(Shimizu S-Pulse)などで指揮を執ったスティーブ・ペリマン(Steve Perryman)氏は、これをきっかけに、世界のトップスターがJリーグを再び移籍先の真剣な候補と考えるようになるかもしれないと話している。

 スペイン代表でW杯(World Cup)優勝を飾り、バルセロナで600試合以上に出場して30個を超すタイトルを獲得したイニエスタは、17-18シーズン限りで涙とともにカンプ・ノウ(Camp Nou)に別れを告げ、大型契約でのJリーグ参戦を決めた。

 一方のペリマン氏は、現役時代にはイングランドのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)で主将も務め、1996年にオズワルド・アルディレス(Osvaldo "Ossie" Ardiles)監督の右腕としてエスパルスでJリーグに参戦。その後、1990年代末から2000年代初頭にかけてエスパルスと柏レイソル(Kashiwa Reysol)を率い、エスパルスでは99年にアジアカップウィナーズカップ(Asian Cup Winners' Cup)のタイトルも獲得した。

 現在、英4部のエクセター・シティ(Exeter City FC)でフロント入りしているペリマン氏は、今回のイニエスタの決断をきっかけに、これまでなら中国を選んでいた選手たちの考えが変わるかもしれないと感じており、「イニエスタのようなトップ選手が日本行きを選んだ以上、他の選手にとっても日本は選択肢の一つになる」と話している。

「Jリーグの評判を高める移籍だ。しかしそれよりも大事なのは、イニエスタが持ち込む精神やサッカーに対する姿勢だよ。正しい姿勢で引っ張ってくれる人物は必要だし、これまでのキャリアを見れば、イニエスタにはそれができるはずだ」