【5月27日 AFP】17-18NBAは26日、プレーオフのウエスタンカンファレンス決勝(7回戦制)第6戦が行われ、優勝への意欲を見せたゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)が115-86でヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)に大勝し、ファイナル進出の行方は西地区も最終第7戦に持ち込まれることになった。

 第1クオーターに17点の差をつけられたウォリアーズだったが、クレイ・トンプソン(Klay Thompson)が35得点、ステフェン・カリー(Stephen Curry)が29得点、ケビン・デュラント(Kevin Durant)が23得点を挙げて逆転し、戦績を3勝3敗として4年連続のファイナル進出に逆王手をかけた。

 9本の3ポイントシュートを沈めたトンプソンは「まだ家には帰りたくない。僕らは今季すごく頑張ってきたし、家に帰るのはまだ早い」とコメントした。スティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)も「今夜のクレイは見事だった。35点と9本のスリーだけでなく、守備も良かった。彼はマシンだよ」とコメントした。

 それでも、序盤はウォリアーズのシーズンはこれで終わりかに思われる展開だった。リーグ最多のレギュラーシーズン65勝を挙げているロケッツはウォリアーズを圧倒し、39-22の大差をつけて第1クオーターを終了。最終的に32得点9アシスト7リバウンドを記録したシーズンMVPの有力候補ジェームズ・ハーデン(James Harden)が、最初は支配力を発揮した。

 それでもウォリアーズは、後半に入ると守備でハーデンを封じ込めることに成功し、ロケッツとしては第5戦で右太ももを痛めたポイントガードのクリス・ポール(Chris Paul)不在を痛感させられた。

 ロケッツのマイク・ダントニ(Mike D’Antoni)HCは、21本のターンオーバーを喫したことを指摘し、「ターンオーバーで相手を勢いづかせてしまったと思う。そして、彼らは一度勢いに乗ったら止めようがない。われわれは2回か3回、連携がうまくいかない場面があって、そこで一気に行かれてしまった。彼らを気持ち良くプレーさせたら、相手としては苦しい」とコメントした。

 後半のスコアはウォリアーズが64-25と圧倒し、ハーデンのポイントもハーフタイム明け以降は10点にとどまった。ポールに代わって先発に入ったエリック・ゴードン(Eric Gordon)も、全19点のうち後半はわずか3点だった。

 トンプソンは相手のホームコートでロケッツを撃破するポイントとして「努力、激しさ、情熱、その三つに加えて賢くプレーすること」を挙げ、「きょうと同じように集中し、必要なゲームプランを遂行できれば、自分たちの力には絶対の自信を持っている」と意気込んだ。

 シリーズの勝者は、ボストン・セルティックス(Boston Celtics)とクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)の勝者とファイナルで対戦する。イースタンカンファレンスも、両チーム3勝3敗で勝負は第7戦に持ち込まれている。(c)AFP