【5月27日 AFP】米大リーグ(MLB)、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)のダルビッシュ有(Yu Darvish)投手が26日、右上腕三頭筋の腱(けん)炎で10日間の故障者リストに入った。

 6年総額1億2600万ドル(約137億円)の契約で2月にカブスへ入団したダルビッシュは、先日シーズン初勝利を挙げ、27日のサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)戦での先発が予定されていた。

 ダルビッシュの負傷を受けて、カブスは同日の先発マウンドにタイラー・チャトウッド(Tyler Chatwood)を送り出すことになり、あわせて救援左腕のランディ・ロサリオ(Randy Rosario)をマイナーリーグから昇格させることを決めた。

 31歳のダルビッシュは、今季ここまで不安定なシーズン序盤戦を過ごしており、8試合に先発登板して成績は1勝3敗、防御率は4.95だった。ダルビッシュがDL入りするのはこれが今季2回目で、5月上旬にはインフルエンザのような症状でメンバーを外れていた。

 2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(2009 World Baseball ClassicWBC)では主力として日本の大会2連覇に貢献し、2008年には北京五輪にも出場しているダルビッシュは、2012年のメジャー参戦からテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)に所属していたが、昨季途中にトレードでロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)に加入した。

 ポストシーズンに入ると2回の安定した投球でチームをワールドシリーズに導いたが、迎えたヒューストン・アストロズ(Houston Astros)とのシリーズでは、大一番の最終第7戦を含む2試合に先発してどちらも2回をもたずに降板。これはワールドシリーズでは1960年以来のことだった。(c)AFP