【5月26日 AFP】米大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)は25日、左膝の手術から復帰した二塁手のダスティン・ペドロイア(Dustin Pedroia)をロスターに加える一方、驚くことにオールスター選出3度を誇るハンリー・ラミレス(Hanley Ramirez)をその枠から外した。

 ワールドシリーズで2度の優勝メンバーとなり、ア・リーグの年間最優秀選手賞(MVP)も獲得しているペドロイアの枠を空けるために、球団から事実上の戦力外を通告された34歳のラミレスは、自身のツイッター(Twitter)に、「ありがとう、レッドソックス。楽しかったよ。ずっと大好きだ」と投稿した。

 最近では21打席連続で安打のなかったラミレスは、今シーズン44試合に出場して打席には合計195回立ち、打率.254、6本塁打、29打点を記録。球団の公式ウェブサイトによると、同選手は今シーズン打席に497回立てば2019年シーズンのオプション契約が行使されることになっており、レッドソックスに残留することはほぼ確実視されていた。

 34勝16敗(25日現在)とア・リーグ、ナ・リーグを通じて最高成績を誇るレッドソックスは、7日以内にラミレスをトレードまたは放出することになり、トレードや移籍先のめどが立たなかった場合、同選手には1500万ドル(約16億4000万円)が支払われることになっている。

 今回の転換によってレッドソックスのアレックス・コーラ(Alex Cora)監督は、一塁手のミッチ・モアランド(Mitch Moreland)と控え選手のブレーク・スワイハート(Blake Swihart)の起用機会を増やせることになる。

 レッドソックスのデーブ・ドンブロウスキー(Dave Dombrowski)編成本部長は、「これはあくまでもベースボールに関連した動きだ。われわれは、別の方向に進む準備を進めていた」と述べる一方で、ラミレスを戦力外にする考えはコーラ監督からのものだったと明かした。

 2014年のシーズン終了後にレッドソックスと契約したラミレスは、ここまでの4年間では通算打率.260、78本塁打、71本の二塁打、255打点を記録。チームがア・リーグ東地区を制した2016年シーズンには30本塁打、111打点の活躍をみせた。(c)AFP