【5月26日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は25日、2014年に紛争下のウクライナ東部で起きたマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便撃墜事件で使われたミサイルは「もちろん」ロシアのものではないと語り、オランダおよびオーストラリアの国際捜査チームが発表したロシアに責任があるとする結論を否定した。

 サンクトペテルブルク(St. Petersburg)で開かれた国際経済フォーラムに出席したプーチン大統領は、ミサイルはロシアのものだったのかとの問いに「もちろん違う」と答え、国際捜査チームには「信頼を抱かせるものは何もない」とつけ加え、何が起きたかについては「複数の説」が存在すると述べた。

 捜査チームは24日、2014年7月17日に、飛行中のボーイング(Boeing)777型旅客機を撃墜したロシア製地対空ミサイル「ブク(Buk)」が、ロシア南西部の都市クルスク(Kursk)を拠点とするロシア軍旅団のものだとする結論を出していた。

 オランダ政府は豪政府と共に、事件はロシアに「正式に責任がある」と表明しており、国際法廷や国際機関に提訴する可能性もあるとしている。(c)AFP