【5月25日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との首脳会談を中止にしたことについて、中国政府は25日、両国に「忍耐し続け善意を示す」よう求めた。

 中国外務省の陸慷(Lu Kang)報道官は定例記者会見で、来月12日にシンガポールで予定されていた米朝首脳会談をトランプ氏が中止したとはいえ、両国の会談の扉は閉ざされてしまったわけではないという見方を示した。

「最近の朝鮮半島(Korean Peninsula)情勢の緩和はやっと手にしたものであり、政治的解決のプロセスは非常にまれな歴史的好機の中にある」「この問題に直接関わる当事者として、朝米首脳会談は朝鮮半島の非核化の推進のために決定的な役割を果たし得ると考えている」と語った。

 さらに「現在の情勢の下で、朝米両国がここ最近の進展を大事にしながら、忍耐し続け、善意を示し、同じ方向に向かって進み、半島の非核化の推進に取り組み続けることを期待する」とも述べた。(c)AFP