【5月25日 東方新報】火鍋チェーンの海底撈国際(Haidilao)がこのほど、香港証券取引所に上場を申請した。

 新規株式公開(IPO)のための目論見書によると、同社の2017年の売上高は106億3700万元(約1820億円)。15年は57億5700万元(約986億円)、16年は78億800億元(約135億円)と、年36%のペースで成長している。利益は15年が4億1200万元(約70億円)だったのが、17年には11億9400万元(約200億円)に拡大した。

 店舗数も急拡大している。15年の112店舗から、17年末には320店舗に増えた。中国本土が296店、海外が24店で、毎年100店以上のペースで新規出店している。今年は出店をさらに加速させ、220店舗を開業する計画だ。

 急激な規模拡大によって、流動負債が増加しており、目論見書にも「2015年以降、流動負債が急拡大している」と明記されている。15年には6040万元(約1億円)だったのが、18年3月末時点で1億4415万元(約25億円)に拡大。海底撈は、「現金資産は十分にあり、財務リスクは抑えられている」と説明している。

 目論見書によると、17年の海底撈の海外を含む全店舗の来客数はのべ1億600万人で、一人当たりの平均消費額は94.6元(約1620円)。来客者の98.2%が「また来たい」と答え、6割が月に1度のペースで来店しているという。中国本土の店舗の1日あたりの平均来客数は、1478人だった。(c)東方新報/AFPBB News