【5月25日 AFP】不正防止機関「テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)」は24日、男子テニスのニコラス・キケル(Nicolas Kicker、アルゼンチン)が下部ツアーで二つの八百長試合に関与したことを認定した。同選手は永久追放処分の危機に直面している。

 現在25歳のキケルは、2015年6月にイタリア・パドバ(Padova)で行われたATPチャレンジャーツアー(ATP Challenger Tour)に加え、同年9月にコロンビアのバランキージャ(Barranquilla)で開催されたチャレンジャー大会で結果の操作を企てたと認定された。また、不正を持ちかけられたことに関する報告を怠り、自身にかけられた疑惑に関するTIUの調査に協力的でなかったことでも不始末があったとされた。

 TIUは、「すべての疑惑で不正が認定されたことを受け、当該選手は監視を行う独立調査官から追って処分が科されることになる。処分内容の詳細については、受け取り次第公表する」と発表した。

 現在の世界ランクは84位で、2017年6月にはキャリア最高の同78位にまで到達しているキケルは、今年1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)と同3月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)でそれぞれ3回戦まで進出している。(c)AFP