【5月25日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が、全仏オープンテニス(French Open 2018)でノーシードになったことについて議論が巻き起こっている中、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の長女、イヴァンカ・トランプ(Ivanka Trump)大統領補佐官が24日、大会主催者の決定は「ばかげている」として非難した。

 第1子出産による産休明けからセレーナが復活を目指す中、同選手にシードを与えられるよう女子テニス協会(WTA)にルールの変更を求めているイヴァンカ氏はこの日、「ばかげている。@SerenaWilliamsは圧倒的な選手(史上最高!)であり、優しい新米ママ」「誰であっても、子どもを持つことで職業的に不当な扱いをされるべきではない!#WTAはすぐにルールを変えるべき。#FrenchOpen」とツイッター(Twitter)でつづった。

 元世界1位のセレーナの現在のランキングは、昨年9月の第1子出産に伴ってツアーから離れたことで453位まで落ち込んでおり、四大大会(グランドスラム)の出場は自身23度目のメジャータイトルを獲得した2017年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)以来となる。

 ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)開幕を前に、現在36歳のセレーナに特別待遇を与え、シード選手とするかに関しては議論が起こっていたが、大会主催者は同選手を例外的に扱うことはせずに、最新の世界ランキングを反映したシーディング方式を採用した。

 また、7月2日から15日かけて開催されるウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)はグラス(芝)コートを得意とする選手を優遇するユニークなシステムを用いており、主催者のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)が、セレーナにシードを付与する可能性もある。

 全仏オープンのドローは24日に発表され、大会3度の優勝経験を誇るセレーナは、初戦でチェコのクリスティナ・プリスコバ (Kristyna Pliskova)と対戦することが決まっている。(c)AFP