【5月25日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)は24日、男子シングルスのドローが発表され、大会11度目の優勝を目指す第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は初戦で世界ランキング54位のアレクサンドル・ドルゴポロフ(Alexandr Dolgopolov、ウクライナ)と対戦することになった。

 今年のクレーシーズンでは、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2018)とモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)で11度目、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)で8度目の優勝を飾り勢いに乗っているナダルは、対ドルゴポロフ戦で7勝2敗の通算成績を誇っている。

 また、優勝経験のあるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)やスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)のほか、クレーで危険な存在となるドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)らライバル勢は、そろって第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)の山に入り、一見してナダルにとっては夢のようなドローとなった。

 決勝までの道のりとしては、3回戦で幼少の頃からの友人であるリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)、4回戦でデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)、準々決勝でケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)、そして準決勝で第3シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)と顔を合わせる可能性がある。

 一方、先週行われたイタリア国際では決勝でナダルに敗れているズベレフは、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の欠場を受け、今大会は第2シードとして臨む。昨年は初戦敗退を喫するなど、パリでは一度も3回戦を突破できていない21歳は、リカルダス・ベランキス(Ricardas Berankis、リトアニア)との初戦で大会の幕を開ける。

 2016年大会覇者のジョコビッチは、初戦は予選勝者、4回戦では第4シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と激突する可能性のあるドローとなった。肘の故障からの回復に苦しみ、現在の世界ランクは22位まで落ちているが、イタリア国際では準決勝でナダルに屈しながらも、復調の兆しを見せている。

 2015年大会で栄冠に輝き、昨年は決勝でナダルの前に苦杯をなめたワウリンカは、1回戦でスペインのギジェルモ・ガルシア・ロペス(Guillermo Garcia-Lopez)と相まみえる。膝の手術で3か月にわたりツアーから離れていたワウリンカは、前週のイタリア国際で復帰したばかりで、今週のジュネーブ・オープン(Geneva Open 2018)も準々決勝で敗退している。(c)AFP/Dave JAMES