【5月24日 AFP】先月、日本サッカー協会(JFA)から代表監督を解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)氏の弁護士が24日、名誉毀損を理由に慰謝料1円などを求めて提訴した。

 ハリルホジッチ氏の弁護側は、W杯ロシア大会(2018 World Cup)開幕をわずか2か月後に控えながら、事前の相談もなく同氏を解任したJFAの田嶋幸三(Kozo Tashima)会長の決断は「冷酷」であり、今回の処分は不当解雇だとして怒りの声を上げていた。

 これまでもJFA側に説明と謝罪を求めてきたリオネル・ヴィンセント(Lionel Vincent)弁護士は、AFPに対して「ヴァイッドにとって、これは金のためではない」「日本をW杯に導いたのは彼であり、間抜けに映るろくでなしのようには見られたくないと思っている。彼は深く傷つき、裏切られたと感じている」と語った。「田嶋会長はJFAのガバナンスルールに違反しているため、われわれは正式な謝罪を求めている」

 ハリルホジッチ氏は先月、解任を受けて東京に戻り、記者会見を開いた。その中で田嶋会長を「敬意に欠く」と批判した66歳の元指揮官は、その直前に行われたAFPとのインタビューで「混乱し、無力な状態でこの国を去ることは望んでいない」などと話していた。(c)AFP