【5月24日 AFP】(更新)イタリア北部トリノ(Turin)近郊で23日夜、列車が踏切内で立ち往生していた大型トラックと衝突して車両の一部が脱線し、2人が死亡、重傷4人を含む20人が負傷者した。地元メディアが24日、報じた。死者のうち1人は列車の運転士だという。

 事故があったのはトリノ近郊のカルーゾ(Caluso)近くの踏切で、衝突により列車3両が脱線した。

 イタリアの鉄道管理会社RFIの発表によると、トリノとイブレア(Ivrea)間を走る列車が、遮断機を突っ切って進入し、踏切内で止まった大型の貨物トラックと衝突した。初期段階の情報によると、運転士が死亡したという。また地元の警察当局によると、列車には40~50人が乗っていた。

 同国の通信社AGIによれば、もう一人の死者は、ヘリコプターでトリノ市内の病院に運ばれたが、けががひどく助からなかったという。地元メディアはこの死者について、大型トラックに同行していたワゴン車に乗っていた男性だと伝えている。

 トリノのスタンパ(La Stampa)紙は複数の目撃者の話として、ワゴン車が踏切を渡った後で遮断機が下り始め、大型トラックはブレーキが間に合わず、踏切内で止まってしまったと報じている。(c)AFP