【5月24日 AFP】17-18NBAは23日、プレーオフのイースタンカンファレンス決勝(7回戦制)第5戦が行われ、ホームで活力を取り戻したボストン・セルティックス(Boston Celtics)が96-83でクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)を退け、ファイナル進出に王手をかけた。

 セルティックスは、チーム最多の24点を挙げたジェイソン・テイタム(Jayson Tatum)を筆頭に、5人が二桁得点を記録し、戦績を3勝2敗とした。シリーズの勝者は、現在2勝2敗で並んでいるヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)とゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のどちらかとファイナルで対戦する。

 キャブスはレブロン・ジェームズ(LeBron James)が26得点10リバウンド5アシストを記録したが、今プレーオフで蓄積した負担の大きさをのぞかせる場面もあり、チーム全体で15本だったターンオーバーのうち6本を1人で取られ、4本は後半に喫した。

 ジェームズのほかに二桁得点を挙げたのも、14ポイントのケビン・ラブ(Kevin Love)ただ一人。チームは4年連続のファイナル進出をかけて、ホームに戻って行われる25日の第6戦にすべてをかけることになる。ジェームズ個人としては、8年連続のファイナル進出がかかっている。

 テイタムはチームのディフェンスについて「全員でとにかくボールに食らいついた。レブロンがタフショットをねじ込み、すごいプレーをしてくるのは分かっているけど、全員で助け合いながらなんとか頑張らないといけない」と話した。

 これでセルティックスはホームでのプレーオフの連勝を10試合に伸ばした。今シリーズはすべてホームチームが勝利を収めているが、テイタムは、ロードで地区優勝を決められない理由はどこにもないと果敢に話した。

「集中し、落ち着いて冷静にプレーしなくちゃならないけど、それができれば大丈夫。僕はまだ1年目で、ファイナルまであと1勝のところへ来ている。これ以上は望めないシーズンだ」

 また、セルティックスが17点リードした第2クオーターの序盤には、両チームの間で小競り合いが起こった。

 ジェームズの山なりのパスをセルティックスのマーカス・モリス(Marcus Morris)がカットしてアウトオブバウンズになった場面で、仰向けに倒れたパスの受け手のラリー・ナンス・ジュニア(Larry Nance Jr.)に対し、モリスが何かを言ったような様子を見せてから背を向けると、ナンスが後ろからモリスを突き飛ばした。

 するとモリスも相手を突き飛ばし返し、審判団と両チームの選手が止めに入ってくる中で、セルティックスのテリー・ロジアー(Terry Rozier)もナンスを押した。結局、審判団は5分近くをかけてこのシーンを検証し、ナンス、モリス、ロジアーにテクニカルファウルを宣告した。(c)AFP