【5月24日 AFP】30年近くインドを走るライフライン・エクスプレス(Lifeline Express)は、貧困層に無料で医療を提供している。白内障からがんまで、100万人以上の人々に救いの手を差し伸べてきた。

 列車はインド各地を回り、最寄りの大きな病院から何百キロも離れた人々に最先端の医療行為を行う。1か所に約1か月とどまってから、また新たな場所に出発し、公共の医療システムの空白を埋めている。

 インドの地方部では、政府が運営する地区病院が医療の中心をなしている。だが、インフラと医師が不足しており、全人口約13億4000万人の70%は医療へのアクセスが限られている。

 インド経済は世界でも急速に発展しているが、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)の報告書によると、2015年にインドで死亡した5歳未満の子どものうち約120万人は回避できた理由によるものだった。(c) AFP/ Abhaya SRIVASTAVA