【5月24日 AFP】日本水泳連盟(JASF)は23日、競泳男子の古賀淳也(Junya Koga)がドーピング検査で陽性反応を示したとして、今年8月にインドネシア・ジャカルタで開幕する第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)への出場を取り消されることになったと発表した。

 JASFによると、2009年に行われた第13回世界水泳選手権(13th World Swimming Championships)の男子100メートル背泳ぎで金メダルを獲得した30歳の古賀は、世界反ドーピング機関(WADA)が実施した3月のテストにおいて、筋肉増強効果のある禁止物質に陽性反応を示したという。

 最大で4年間の資格停止処分を受けることになった古賀は、使用したサプリメントが陽性反応を示した原因かもしれないとした上で、意図的な禁止薬物の摂取を否定しており、「恥ずかしい気持ちと、情けない気持ちと、悔しさが強い」「信じられなかった。ショックだったし、何かの間違いじゃないかと思った」と記者会見で語った。

「検出された禁止薬物を意図的に取ったことは一切ない。でも私にはそれを証明する責任がある。応援してくれる皆様に申し訳なく思っている」

 JASFが公開した書類によると、古賀は東京で行われた抜き打ち検査で選択的アンドロゲン受容体調節薬の「LGD-4033」と「SARM S-22」が検出されたといい、すでに同選手は経緯の説明をする機会を得るため、WADAにヒアリングの実施を求めている。

 また、昨年にはハンガリー・ブダペストで行われた第17回世界水泳選手権(17th FINA World Championships)の50メートル背泳ぎで銀メダルを獲得していた古賀は、2020年東京五輪について質問されると、「現状、先のことについては考えられない」「まずはしっかりと問題を解決したい」とコメントした。(c)AFP