【5月24日 AFP】中国の王毅(Wang Yi)外相は23日、中国に駐在する米政府職員が異常な音によって脳に損傷を負った件について、「個別事案」との認識を示すとともに、米国に政治問題化しないよう求めた。

 王外相は訪問先の首都ワシントンでマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官と会談後、共同記者会見を開き、「個別事案を誇張したり、複雑にしたり、政治問題化したりすることは望ましくない」と述べた。

 北京の米大使館は23日、広東(Guangdong)省広州(Guangzhou)駐在の職員が「異常な音」に関連しているとみられる軽度外傷性脳損傷(MTBI)と診断されたことを明らかにし、警戒を呼び掛けた。

 王外相は「中国はこの問題を極めて責任ある方法で調査している」とし、関与した組織や個人は見つかっていないとも語った。

 異常な音による不可解な傷害は、キューバに駐在していた米外交官らの間でも起きている。(c)AFP