【5月24日 AFP】マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は23日、下院外交委員会(House Committee on Foreign Affairs)の公聴会で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が非核化と引き換えに「世界からの体制の保証」や米国からの経済支援を求めたことを明らかにした。

 ポンペオ氏はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と金委員長による歴史的な米朝首脳会談の地ならしのため2度訪朝している。会談をめぐっては米朝間の意見の食い違いが伝えられるが、ポンペオ氏は公聴会では「今でも6月12日に予定されている」と述べた。

 ポンペオ氏は北朝鮮が「真の非核化」を示すために検証作業を含めて取らなければならない措置について、金委員長に米側の見解をはっきり示したと説明。その上で「彼(金委員長)はこうした目標が達成された場合、その見返りとして、民間企業の知識やノウハウという形で米国から北朝鮮への経済支援が行われることが重要だと明言した」と述べた。

 さらに金委員長が「世界からの体制の保証と、平和条約の締結による朝鮮戦争の終結を求めた」ことも明らかにした。

 米朝首脳会談が予定通り開かれるかどうかを問われると、ポンペオ氏は「最終的には金委員長次第だ」と答えた。(c)AFP