【5月23日 AFP】昨シーズンの米ナショナルフットボール(NFL)で大きな波紋を呼んだ、国歌演奏の際の膝をついて抗議する行為に対して、オーナー陣が15ヤード後退の罰則を科すことを検討しているとスポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)誌が報じた。

 同誌のウェブサイトに掲載された記事によると、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が意見を述べたこともあって大きな物議を醸した膝つきについて、各球団のオーナーが3時間かけて話し合った結果、試合前の国歌演奏の際にフィールドに出るかどうかをホームチームが決められるようにした上で、タッチライン際での抗議を行ったチームには15ヤードのペナルティーを与える案などが出たという。

 国歌演奏の際の膝つきは、元サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)のQBコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が2016年に警察の横暴や人種差別、不平等などに抗議して始めたもので、キャパニックはそれがチームから解雇される一因になったと考え、別の選手と共にリーグを訴えている。2017シーズンには、トランプ大統領が国家と星条旗に対する侮辱だと発言する事態になった。(c)AFP