【5月23日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2018)は22日、第16ステージ(トレントからロヴェレート、34.2キロメートル)の個人タイムトライアルが行われ、ミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)はタイム差を縮められたものの総合首位を守った。ステージはBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のローハン・デニス(Rohan Dennis、オーストラリア)が勝利した。

 25歳のイェーツは22位に終わったもののダメージを極力抑え、前回覇者であるチームサンウェブ(Team Sunweb)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)とのタイム差を56秒残すという満足のいく結果を残した。イェーツは「ここからのステージも気は抜けないけど、すごくうれしい」とコメントした。

 また、ツール・ド・フランス(Tour de France)で総合優勝4回を誇るフルームも、デニスから35秒遅れの5位に食い込み、総合順位を4位に上げる実りある一日を送った。イェーツとの差は3分50秒残っており、逆転は日に日に難しくなっているが、本人は残り5日間でもう一波乱あるかもしれないと話している。

「全てはここからだと思う。サイモンはこれまでのところアンタッチャブルだし、ここから大会の最終局面でどんな走りをするのか見ものだけど、ほかの誰かがピンクジャージーを奪えるとは考えづらい。それでも、まだいろんなことが起こる可能性はあるし、タイムトライアルの後はものすごくアグレッシブなレース展開になることがあるから、どうなるか楽しみだ」

 27歳のデニスは、カチューシャ・アルペシン(Team Katusha Alpecin)のトニー・マルティン(Tony Martin、ドイツ)に14秒差、デュムランに22秒差をつけてステージを制した。第1ステージのタイムトライアルで2位だったデニスにとっては、自身初のジロでのステージ勝利となり、ツールとブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana)に続く三大ツール(グランツール)の区間優勝を手に入れた。(c)AFP