【5月23日 CNS】中国・遼寧省(Liaoning)の瀋陽農業大学(Shenyang Agricultural University)の養蚕学部には、60年の歴史を誇る。卒業生の就職率も高いが、人気がなく、毎年の入学者は20人程度しかいない。

 2015年には、新入生がたった10人という、最低の入学者数だった。養蚕学部の秦利(Qin Li)教授によると、中国では現在、7校大学が養蚕学部を開設している。

 瀋陽農業大学養蚕学部は、その中でも唯一、ガの一種の柞蚕(さくさん)を中心に研究している。直近5年の就職率は91%以上を維持している。15、16年の就職率は95%に至った。

 しかし、柞蚕(さくさん)の育成は野外で行われなければならないなど体力と気力が必要。こうしたことが、人気がない要因の一つだという。(c)CNS/JCM/AFPBB News