【5月22日 AFP】シリア軍は21日、激しい戦いの末に首都ダマスカス南部からイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」を駆逐し、首都とその近郊を完全に支配下に置いたと発表した。2011年に始まったシリア内戦で大きな節目となった。

 ダマスカスの一部は2012年以降、反体制派が制圧していた。

 バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は過去数か月、軍事圧力と撤退交渉を駆使してダマスカス周辺から反体制派の排除を進めてきた。

 ダマスカス南部ではISの少数の残党が抵抗を続け、政府軍とパレスチナの民兵組織が先月、パレスチナ難民キャンプのヤルムーク(Yarmuk)、隣接するカダム(Qadam)、タダムン(Tadamun)、ハジャルアスワド(Hajar al-Aswad)各地区の奪還に乗り出していた。

 シリア軍は21日、公式メディアを通じて、これらの地域からIS戦闘員を一掃し、首都を掌握したと宣言。「ダマスカスとその近郊地域、周囲の町は安全」になったと表明した。(c)AFP