【5月22日 AFP】サッカーベルギー代表のロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督は21日、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)に向けた予備登録メンバー28人を発表し、中盤のラジャ・ナインゴラン(Radja Nainggolan)が代表から外れた。ナインゴランはその後、代表引退を表明している。

 イタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)でプレーするナインゴランは、自身のインスタグラム(Instagram)に「残念かつ非常に不本意ながら、代表でのキャリアは終わりにきている。母国を代表するために全力を尽くしてきた。自分を貫くことで周囲をいら立たせてしまったこともある。きょうからはナンバーワンのファンになる」と投稿した。

 ナインゴランは先月行われたリバプール(Liverpool FC)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準決勝第2戦で2得点の活躍をみせたにもかかわらず、予備登録メンバーのリストから外れ、今回の発表では最大のサプライズとなった。ベルギー代表として通算30試合に出場した同選手は、サポーターからの人気も高かったものの、マルティネス監督との確執がささやかれていた。

 イングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)で指揮を執った経歴を持ち、自身の選択を説明するために先日イタリアに赴いたマルティネス監督は、「残念かつ難しい決断だった。彼は経験豊富なプレーヤーであり、ローマでは最優秀選手に選ばれたが、純粋に戦術的な理由で決断を下した。私はチームを機能させるために独自のシステムを導入している。ラジャを控えにすることはできない」とコメントとした。

 マンチェスター・シティ(Manchester City)のDFヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)と、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するトーマス・フェルマーレン(Thomas Vermaelen)が故障に悩まされながらも選出された一方で、リバプールからドイツ・ブンデスリーガ1部のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に期限付きでプレーしているディボック・オリジ(Divock Origi)は選考外になった。

 1986年大会のベスト4入りがW杯での最高成績となっているベルギーは、今大会ではイングランド、パナマ、チュニジアと同組のグルーブGに入っており、来月2日にはポルトガルとの親善試合を予定している。