【5月22日 AFP】イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は21日、「史上最強」の対イラン制裁を表明したマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官の威嚇を一蹴し、世界は米国が他の国々に成り代わって決断を下すことをもはや受け入れはしないと述べた。

 ポンペオ氏は同日先に、イランが中東における行動とミサイル開発計画をめぐる12項目の要求に従わない場合、「史上最強の制裁」を科すと発表していた。

 ロウハニ大統領はこれに強く反発。複数のイランメディアが報じたところによると、同大統領は文書で「イランと世界に代わって決断を下すとは何様のつもりだ」と問い、「世界は今や、米国が世界のために決断することを受け入れはしない。国にはそれぞれの独立性がある」と述べた。

 さらにドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領について、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)元大統領の時代まで「15年逆行する動き」であり、「2003年と同じ文言の繰り返し」だとその政権運営を批判した。(c)AFP