【5月21日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2018)は20日、第15ステージ(トルメッツォからサッパーダ、176キロメートル)が行われ、総合首位に立つミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)が単独でフィニッシュして3勝目を挙げ、大会最終週を控える中で総合争いでのリードを広げた。

 一方、第14ステージを制覇したチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)はタイム差をつけられてのフィニッシュとなり、総合争いでイェーツと約5分差の7位に転落した。

 イェーツは2つの上り坂が残るフィニッシュまで17キロの地点からアタックを開始するとそのままリードを守り切り、第9ステージと第11ステージに続いて、この1週間で3度目のステージ制覇を飾った。

 後続集団は41秒差でフィニッシュし、2位にはアスタナ(Astana Pro Team)のミゲル・アンヘル・ロペス(Miguel Angel Lopez、コロンビア)、3位にチームサンウェブ(Team Sunweb)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)が続いた。

 26日に首都ローマでの最終ステージを控える中、昨年大会王者のデュムランは総合2位につけているものの、イェーツとの差は2分11秒に開いている。

 イェーツは「アタックは本能的なものだった。間隔があったから、逃げるためにほんの一瞬に全力を傾けたんだ」と明かした。

「今のリードには満足しているけれど、まだ先は長い。(リードは)35キロでなくなってしまうくらいだ」

 総合3位には、この日4着に入ったバーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Domenico Pozzovivo、イタリア)が2分28秒差でイェーツを追っている。

 大会最後の休養日を21日にはさみ、22日にはロヴェレート(Rovereto)でタイムトライアルが行われる。(c)AFP