【5月21日 AFP】米ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー・オブ・アート(National Gallery of Art)で、フランス印象派の巨匠クロード・モネ(Claude Monet)のシリーズ作品「ベトゥイユの画家の庭」(1881)の4枚のうち2枚が初めて一緒に展示されている。

 モネは1878年に病を患っていた妻のカミーユと2人の幼い子ども、印象派の擁護者エルネスト・オシュデ(Ernest Hoschede)の家族と共にパリ郊外の村、ベトゥイユ(Vetheuil)に移住した。ベトゥイユでは多数の作品を制作し、3年間で「ベトゥイユの画家の庭」を含むおよそ300枚の絵を描き上げた。

 同美術館で19世紀フランス絵画を専門とする学芸員キンバリー・ジョーンズ(Kimberly Jones)氏によると、ヒマワリの花が咲き乱れる生き生きとした夏の情景を描く「ベトゥイユの画家の庭」はモネが風景画に傾倒し、空気の揺らぎを表現することに興味を注いだ「転換期」の作品だという。

 2枚のうち、より大きい1枚は同美術館所蔵のもので、もう1枚はカリフォルニア州のノートンサイモン美術館(Norton Simon Museum)から貸し出されている。展示は8月8日まで。(c)AFP