【5月21日 AFP】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長(83)が、先週受けた耳の手術後に発症した胸の痛みと高熱のために20日、再入院した。アッバス氏の状態をよく知る筋が明らかにした。

 パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)ラマラ(Ramallah)で入院しているアッバス氏の症状について匿名筋は詳細には触れなかったが、「議長は少なくとも21日までは病院にとどまるだろう」と述べた。

 アッバス氏はこの1週間で、すでに3回病院を訪れている。15日に簡単な耳の手術を受け、19日に術後検査のために病院を再訪。このときは30分ほどで病院を出た。パレスチナ解放機構(PLO)の公式通信社、パレスチナ通信(WAFA)は術後検査の結果について「非常に良好」と発表した。

 しかし匿名筋によると、アッバス氏は20日の午前中に病院を再度訪れ、そのまま午後も過ごしたという。WAFAは同日午後、病院長の話として検査結果は「良好」、アッバス氏の健康状態は「安定している」と発表した。

 パレスチナ自治政府議長の後任者が明確に指名されていないため、アッバス氏の健康状態は常に関心の的となっている。(c)AFP