【5月21日 AFP】サッカーペルー代表のルイス・アドビンクラ(Luis Advincula)が20日、数百人のファンとともに会見し、同国代表のパオロ・ゲレーロ(Paolo Guerrero)のドーピング違反による出場停止処分が「神の介入」により撤回され、チームの主将が2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場できるよう訴えた。

 薬物検査でコカイン代謝物質のベンゾイルエクゴニン(benzoylecgonine)に微量の陽性反応を示した34歳のゲレーロは、スイスにあるスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定で14か月の出場停止処分を科され、来月14日から7月15日までロシアで開催されるW杯に出場できなくなった。アドビンクラは「チームは彼とともにある。彼は代表チームのキャプテンだ。われわれは素晴らしいW杯にしたい。それこそが望みだ」と話した。

 ペルーのマルティン・ビスカラ(Martin Vizcarra)大統領はすでにゲレーロを支援すると表明しており、同選手がスイスの連邦裁判所に上訴する意向であると明かしていた。ゲレーロとペルーサッカー協会のエドウィン・オビエド(Edwin Oviedo)会長は20日、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長と22日に面会するため、スイス・チューリヒに出発した。

 アドビンクラは「ほんのわずかでも望みがあるのであれば、われわれはそれにしがみつきたい。FIFA会長との今回の面会がポジティブに作用し、彼がW杯に出場できることを神に願う」と語った。

 ペルーは本大会でグループCに入り、フランス、オーストラリア、デンマークと対戦する。(c)AFP