【5月21日 AFP】イタリアサッカー連盟(FIGC)の副コミッショナーを務めるアレッサンドロ・コスタクルタ(Alessandro Costacurta)氏は20日、同国代表の「再生」を約束したロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)新監督がマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)を再招集した判断を歓迎した。

 イタリア代表が3試合の親善試合を控える中、バロテッリは2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)のグループステージ敗退以来となる招集を受けた。

 現役時代をACミラン(AC Milan)で過ごしたコスタクルタ氏は、「バロテッリのパフォーマンスは招集にふさわしいものだと思う」と語り、バロテッリの現在所属するフランス・リーグ1、ニース(OGC Nice)での調子からすれば、再びチャンスが与えられるのも当然だと語った。

 マンチーニ監督の下、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)とイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)でプレーしたバロテッリは、これまでに代表戦33試合に出場し13得点を挙げているが、その振る舞いの問題から招集を見送られていた。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)本大会出場を逃して解任されたジャンピエロ・ヴェントゥーラ(Giampiero Ventura)前監督の後任に就いたマンチーニ監督は、5月28日にスイス・ザンクトガレン(Saint Gallen)で行われるサウジアラビア戦で初陣に臨む。

 新指揮官は「大抵は大きな失望が偉大な勝利に導いてくれる。厳しい状況の中でも、選手はプライドを見いだし、彼らはわれわれがいるべき場所である世界の頂点にチームを戻さなければならない。イタリアが再生されることを求めている」とコメントした。

 この日、連盟主催のイベントでコメントしたマンチーニ監督は「われわれには5000万人ものコーチがいるのだから、イタリアはまだサッカー界の超大国だ」と、母国の情熱的なサポーターを引き合いに出してジョークを飛ばした。

「イタリアにはもはやそれほどの力はないと言われたとしても、全般的に私は非常にポジティブに考えている。W杯で優勝したときにはタレントであふれすぎていたのかもしれない。だが今は選手たちに成長して成熟する時間を与え、明るい未来に向けて信念を貫いていかなければならない」

 イタリアはサウジアラビア戦の他、6月1日にニース(Nice)でフランスと対戦した後、同4日にはこちらもW杯出場を逃したオランダとの試合に臨む予定となっている。(c)AFP