【5月21日 AFP】17-18イタリア・セリエAは20日、第38節が行われ、ナポリ(SSC Napoli)は2-1でクロトーネ(FC Crotone)に勝利し、クラブ史上最多となる勝ち点91でシーズンを終えた。敗れたクロトーネはセリエB降格が決まった。

 優勝したユベントス(Juventus)に4ポイント届かなかったナポリだが、ロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)が2アシストの活躍をみせるなど、最終戦を白星で終えた。

 ナポリのマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は今季を振り返り、「チームは類いまれなシーズンを過ごした。3年連続で勝ち点のクラブ記録を更新したのだ。われわれは成長し続けている。勝利が勝ち点3になって以来、90ポイントをクリアしたチームはこれまで常に優勝してきた」とコメントした。

 前節でリーグ7連覇を決めていたユベントスは、19日の試合でエラス・ベローナ(Hellas Verona)に2-1で勝利。リーグ最終戦で17シーズン守護神を務めたジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)がクラブに別れを告げている。

■インテルがラツィオからCL出場権奪う 

 敵地スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)に乗り込んだインテル(Inter Milan)は、ラツィオ(SS Lazio)を3-2で破り、逆転で来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場権を獲得した。インテルがラツィオから3位の座を奪うためには、勝利が絶対条件となっていた。

 終盤にマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)、マティアス・ベシーノ(Matias Vecino)がゴールを決めて逆転に成功したインテルは、2011-12シーズン以来となるチャンピオンズリーグに出場する。イタリアからは来季、インテルに加えユベントス、ナポリ、ASローマ(AS Roma)が欧州最高の舞台に立つ。

 イカルディは「チャンピオンズリーグ出場が目標で、フィニッシュラインだった。試合は良い流れではなかったけれど、チームには立て直すだけの力があることを示した」と述べた。

 インテルとラツィオは勝ち点72で並んだが、直接対決の結果によりインテルが4位に滑り込んだ。同日サッスオーロ(US Sassuolo)に1-0で勝利したローマは勝ち点77の3位でシーズンを終えた。ラツィオは最終節でフィオレンティーナ(Fiorentina)に5-1で勝利したACミラン(AC Milan)とともに来季ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)に出場する。

 ラツィオのシモーネ・インザーギ(Simone Inzaghi)監督は、チャンピオンズリーグ出場を逃した悔しさをにじませ、「大きな後悔が残る。だがわれわれのシーズンの価値は揺るぎない。われわれはユベントスに今季2勝するなど、どこを相手にしても戦えることを証明した」と語った。

 勝ち点64のミランは6位に入り、3月にキャプテンを務めていたダビデ・アストリ(Davide Astori)の急死があったフィオレンティーナは8位に終わっている。(c)AFP/Emmeline MOORE