【5月21日 AFP】17-18スペイン1部リーグは20日、第38節の試合が行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はSDエイバル(SD Eibar)と2-2で引き分けた。今季限りで退団するフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)は2得点を決め、本拠地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)のファンに歓喜をもたらしたが、最後の試合を勝利で飾ることはできなかった。

 エイバルはキケ・ガルシア(Kike Garcia)のゴールで先制し、ルベン・ペニャ(Ruben Pena)の得点で勝ち点1をもぎ取ったが、この日の主役はトーレスだった。アトレティコでの通算404試合目に出場したトーレスは、前半と後半にそれぞれ1得点を記録。チームが2部だった当時の2001年6月、アルバセテ・バロンピエ(Albacete Balompie)戦で初得点を記録したトーレスのクラブ通算得点数は129まで伸びた。

 オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)に勝利した16日のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)決勝で、アトレティコでの初めてのトロフィーを掲げるというピークを迎えていたため、トーレスのラストマッチは少し味気ないものになったが、サポーターは試合が終わった後もトーレスの最後の勇姿を見届けた。

 自身の今後について明言を避けているものの、多くのクラブの目にとまるであろうスピード、キレ、決定力の高さを見せつけたトーレスは試合後、「アトレティコ・ファミリーに感謝している。ここでプレーすることは自分の望みであったし、400回以上もこのユニホームを着ることができて光栄だった。僕を世界一幸せな人間にしてくれたのはみなさんだ」とファンに感謝を述べた。

 アトレティコのディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は、トーレスがいつの日かクラブに戻ってくるとの見解を示している。

「(2015年の)彼の復帰は以前は考えもしないことであった。きょうの別れもそれと同じだ。彼は必ずアトレティコに戻ってくる。いつか再会するだろう。サッカー人生は長いのだから」(c)AFP