【5月21日 AFP】17-18スペイン1部リーグは20日、第38節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)が格の違いをみせるゴールを決め、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)に1-0で勝利し、今季限りで退団するアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)のラストマッチを白星で飾った。

 後半途中に交代した際、ファンのスタンディングオベーションを浴びたイニエスタは、キャプテンマークをリオネル・メッシ(Lionel Messi)に譲り、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)のピッチを去った。メッシをはじめチームメートと抱擁を交わしたイニエスタは、スタンドに拍手とキスを送り、大きく息をついてベンチに腰を下ろした。

 試合後には華々しいセレモニーが開催され、選手はイニエスタの名前が入ったユニホームを着てピッチに戻り、34歳の旅立ちと今季クラブが獲得したスペイン1部リーグ、スペイン国王杯のタイトル獲得を祝った。

「つらい一日だ」と観客に向けて語り始めたイニエスタは、「だけど素晴らしい22年だった。このクラブを守り、クラブを代表することは誇りであり、喜びだった。自分にとっては世界でいちばん大切なことだった。あなたたちは永遠に私の心の中にある」と感謝の言葉を続けた。

 バルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は「光栄に思う。彼は唯一無二であり、二度と現れることはない選手だ。彼のような選手はどこにもいない」と賞賛した。

 トップチームで16シーズンを過ごしたイニエスタは、試合前のセレモニーに登場したシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)に次ぐクラブ歴代2位の通算674試合に出場した。

 試合前にソシエダの選手は、敬意を表して列を組んでイニエスタをピッチに迎え入れた。ファンは「Infinit Iniesta(イニエスタは無限)」とつづられた文字をスタンドの中央に、背番号8を横にした無限のマークをスタジアムの両サイドにあしらい、ゴール裏にはイニエスタに感謝を伝える巨大フラッグを掲げた。(c)AFP/Thomas ALLNUTT