【5月21日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)は20日、女子シングルス決勝が行われ、大会第4シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)が6-0、6-4で第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に圧勝し、大会連覇を達成。来週開幕の全仏オープンテニス(French Open 2018)へ向け、優勝候補の一人に名乗りを上げた。

 前回大会と同じ顔合わせとなった決勝は、23歳のスビトリーナが第1セットをわずか19分で奪うなど、第2セット途中まで1ゲームも与えない完全に一方的な展開となり、試合を通して4度のブレークを喫した世界ランキング1位のハレプは、昨年のリベンジを果たすことはできなかった。

 ブリスベン国際(Brisbane International 2018)、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2018)に続いて今季3勝目(通算12勝目)を飾ると同時に、決勝での連勝を8とした世界ランク4位のスビトリーナは試合後、「本当に良い試合ができたし、圧倒していたと思う。早いタイミングでボールを打ってオープンコートを狙うことを心掛け、自分のテニスでシモナにプレッシャーをかけようと思った」と語った。

 また「ここでタイトルを守り、2度目の優勝を飾ることができたなんて信じられない。本当に特別」と続けたスビトリーナは、来週開幕の全仏オープンへ向けて「ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)まではあと1週間あるが、自信になる」と付け加えた。

 一方、第2セット途中で一時コートを後にし、腰に治療を受けたとされているハレプは「体が少し硬くなりすぎていた。ラリーで耐えられなかったし、ミスが多かった」とした上で、「彼女(スビトリーナ)は、いつ対戦してもそうだが安定していた。間違いなく勝利にふさわしい」とコメントした。

 それでも今大会で決勝に進出したことで、全仏オープンはトップシードで臨むことが確定したハレプは「しっかりと準備を整え、良い状態で(ローラン・ギャロスへ)行き、1回戦を勝ちたい。いつも初戦が最も難しいから」とすると、「女子テニスは変化し、すべての大会で可能性が開かれている。四大大会(グランドスラム)でさえ、誰にでも優勝するチャンスがある」と話した。(c)AFP/Scott WILLIAMS